ハリジャン 公演情報 innocentsphere「ハリジャン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 生理的に受け付けない・・・
    チラシから持つイメージと本編の内容に、自分の中ではギャップがあり、
    そしてオープニングからエンディングまで続く、その世界観に、
    僕は生理的に受け付けない居心地の悪さが続き、
    とても落ち着かない約2時間だった。詳細はネタバレで。
    僕の個人の感覚ですので、点数は避けます。

    メジャーな役者さんや、大きな劇場で活躍されている役者さん達が、
    最近こういう小劇場に出演したり、劇団の作品の力を借りる傾向が
    目立ちますね。
    石川さゆり公演の桟敷童子(秋にスズナリで川島なおみ公演も打つみたい)
    や、モダンスイマーズに出る萩原聖人など。
    こういうのが流行りなのかなぁ。
    確かに海外でもビッグネームの役者が小さな舞台に立ったりしてるけど。
    ギャラとは関係なく
    (今回の公演も、300人のトラムで半分くらいしか入ってなかった)
    ファッション感覚で出演するのかなぁ。
    メジャーな役者さんが出演されると、受付に
    「○○○ 役者の名前」と書かれた受付窓口があるのですが、
    今回「尾上松禄」というのは、なかったな。
    松禄の後援会、歌舞伎のファンの方が、この芝居を見たら逆効果か。

    松禄は、確かに大芝居。
    最初は「あれぇ声出てないなぁ、手を抜いているのか、
    小劇場だから、わざと小さな芝居をしてるのかなぁ」と思いましたが
    ラストは、まさにここは歌舞伎座か!と笑っちゃうような
    こぶしのまわった台詞回し。
    もう暑苦しくって脂臭くて、
    「ラーメン二郎、ニンニク・濃い目・脂ましまし」って感じでした。
    他の役者を、わざと地味というかオーラのない人を集めたのか、
    松禄の油臭さが引き立たせる為にキャスティングしたとしか
    思えないほど、他の役者陣は薄かった。

    キャロットタワーってバブリーだよなぁ。
    シアターモリエールとは大違い。
    天井も高いし、ロビーから客席に入る通路も高級クラブみたい。
    照明も常設で沢山あるけど、この作品には無意味。
    この作品こそ、モリエールが似合うんじゃないかな。

    ネタバレBOX

    松禄のメイクで、ドン引きしちゃいました。
    あのメイクが気持ち悪くて気持ち悪くて。
    あれはやりすぎでしょう。
    特に顔のプチプチが、こちらの体にジンマシンが出るほど、
    刺激が強すぎた。
    あれはノートルダムのせむし男か。

    舞台のセットのオブジェも、何か意味がありそうで、
    結局、よくわからず。

    ハンディをもった人に対する世間の冷たい風と、
    それに対する視線をテーマに掲げているとは思うんだけど、
    あまりにも極端。

    エビスのイライラの根源も、よくわからないし、
    あの殺人看護婦の位置付けもよくわからない。
    ヤクザの神父も、よくわからない。
    極楽とんぼに芝居三昧していて、身近にも、あのようなハンディを
    持った人がいないので、
    「見て見ないふり」をする環境にも立ったことがない。
    テーマが深いのか浅いのか、
    切り込みが突っ込まれているのか、甘いのか、
    それもよくわからなかった。
    確かにインド旅行へ行った時に、ニューデリーの駅前には、
    あのようなハンディを持った人は沢山いました。
    直視できなかったことも覚えています。

    ラストは、「女殺油地獄」か「近松心中物語」かと思うような演出。
    イナバウアースタイルで笑っちゃいました。
    そこは面白い。


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    2008/04/24 00:26

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