泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら) 公演情報 おぼんろ「泣き方を忘れた老人は博物館でミルとフィーユの夢をみる(爆撃の音を聞きながら)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    嵐を呼ぶ異空間
    殺風景な長方形のアトリエを未来の博物館に仕立てて、“昔々のおぼんろ”を再現する…。
    空間演出の上手さと客を引っ張る巻き込み型は今回も健在。
    そして何と繊細な物語だろう。
    高橋倫平さんが階段を駆け登るシーンの泣きたくなるような切なさ、これが彼の、おぼんろの表現力だと思う。
    いつも衣装のセンスに感心するけど、今度もえらく可愛いのだ。
    フィーユの衣装など、どこかの少年合唱団みたいで少年の純な心を映すよう。
    末原拓馬さんが「目を閉じて5秒後に目を開けてください」と言ったら
    そのとおりにしよう。
    おぼんろの演出に100%乗っかること。
    そうすれば、アトリエイーストは異空間に変わる…。

    ネタバレBOX

    会場入り口では過去の公演の映像をビデオで流している。
    博物館では、舞台衣装やアクセサリー、役者のプロフィールなどが紹介されている。
    「ゴベリンドンの沼」の舞台の熱が蘇るような気がした。

    こういう空間で、ゴベリンドンのリーディング公演なんかやったらどうかしら?
    確かにアクションや身体表現の魅力満載の舞台だけど
    もともとの脚本に力があるのだから、思い切ってコンパクトにして
    役者があの衣装でリーディングするだけでも十分物語は伝わるはず。

    コアなファンだけでなく、「ゴベリンドンの沼」初演を見損ねた人を
    来るべき再演にいざなう呼び水になるような企画があっても良いと思う。
    あの魅力的な台詞と声がまだ耳に残っているし、
    雰囲気の良い空間だったのでそんなことも想像した。

    拓馬さん、終演後客が外へ出てしまってから
    「あっ、お金!!!」と叫んであわてて帽子を持ってロビーで投げ銭を集めて回るという
    主宰らしからぬうっかりぶり、明日はしっかり集金した方が良いと思います。
    老婆の心、老婆心(笑)

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    2013/04/07 00:54

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