従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン.... 公演情報 Théâtre des Annales「従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン....」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    緊張と弛緩と思考
    どうしても哲学という言葉に引っ張られてしまいがちですが、何十万人もの死者が出た戦場のまさにその現場の話でした。

    ネタバレBOX

    薄暗い、時には暗闇のオーストリア軍兵舎の中での話。

    哲学者が考えたことですから難しそうですが、テーブルの上のパンやソーセージを山脈や川に、少し離れた椅子をハンガリーに見立てるなど、物を使って別のことを想像できるのが人間で、物ではなく言葉を使うともっと様々なことが理解でき、そして説明できるようになると、人間とチンパンジーの違いに今気付いたと言わんばかりの驚きようでした。

    しかし、理解できないことは説明できず、戦争には勝つかもしれないし負けるかもしれないと100%押さえたような言葉は説明したことにはなりません。

    恐らく数学も哲学ですから、弾道計算も哲学なんでしょうね。

    友人の死を伝えるのが目的でもなく、二人の友情を再確認するでもなく、友情の存在を知っているというありのままをありのままに記したという友人の死を伝えた友人のお母さんからの手紙は素敵でした。

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    2013/04/03 10:44

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