満足度★★★
雲の上編(過去)
雲の上編【過去】を拝見。基本的には赤井家の娘、花の成長記だ。そこに、人魚と人魚に100年前助けられた女が絡んでくるのだが、序盤で、この関係を繋ぐ有機的連関が描かれなかった点で、観客の興味は醒めかけてしまった。奇天烈な発想なのだからこの点は、きちんと序盤で示しておくべきだろう。
一方、中盤以降は前記の不手際にも拘わらず、まずまずの展開を見せた。ところで、ホムンキュロスが自らの出自を語る場面で、シナリオの間違いか役者の言い間違いかは分からないが、明らかに間違った日本語を使っていた、語尾の活用を間違えていたと記憶している。こういう点は些細であっても気をつけて欲しい。