満足度★★★★★
取っつきにくい予感は、杞憂に
タイトルやテーマから想定していた取っつきにくさは、まるで感じられず、人間臭い男5人の熱く、苦く、濃密な時間を、時に激しく会話をぶつけ合いながら紡ぐ物語、あっという間の100分でした。
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインが哲学に求めたもの。その哲学的思考の果てにある苦悩、葛藤、そして愛。
戦時中という極限下にあって、いかに「生」と向き合うか、これって現代を生きる僕たちにも、鋭利に突きつけられている命題だったりして…。
今後の人生の捉え方に、いろいろと触発されるものがありました、うん。
谷さんの深く難度の高い台本と演出に、苦悩し、もがいたであろう5人の名優たちの爪痕、しっかりと確認してまいりました。
それにつけても、暗闇って、やはり怖いものですね。