【ご観劇ありがとうございました!】うわさの家族 公演情報 enji「【ご観劇ありがとうございました!】うわさの家族」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    面白い
     よく練られたシナリオだ。導入部、暗転の最中に音声のスピードを徐々に上げておかしさを演出した音響、照明などの効果も良い。大道具も良く作ってある。役者の演技もややアップテンポで、物語の性格に合っている。推理の要素が入っているので飽きさせない。トリックスターのように箍を外しにくる変なおばさん、門田の登場で上手く隙間が出来ていて、必要以上に深刻にならないように計算されている。また、舞台セットが正面奥の額縁舞台、もう一つが、手前の通常舞台の二重構造になっており、この二重構造を利用して、額縁舞台の方には、TV番組が映るのだが、番組のコンテンツ総てを実際の役者が演じており、手前の通常舞台で演じられることと、TV番組の内容がリンクしたりしていることもあって、推理仕立てのこの作品の、犯罪の内容説明や事件示唆などが自然に感じられる。おまけに、3次元用の眼鏡を掛けるとTVの登場人物達が、通常の舞台に飛び出してくる。

    ネタバレBOX

     鈴木家の息子は、少女誘拐殺人事件の犯人かも知れない。息子が、友人宅に泊まると嘘をついていたこと、被害者の映った写真や、死体遺棄現場地図、犯行に使われたと考えられる凶器の形状をした血染めの鑿や衣類が息子の部屋から見付かるなど、情況証拠は、どんどん出てくる。それは、息子が犯人であると示唆するものばかりだ。やっと見付けた無実の証明、15歳の息子は免許を取れないし、バイクを見たことも無い。ということにも幾つもの反証が上がる。おまけに姉と結婚している警察官、岩瀬と岩瀬家の息子迄、訪ねて来た。警察官は、仕事柄、玄関にある鈴木家の息子の靴までチェックしている。少女誘拐殺人事件犯人の履いている靴と同じだ、と言うのだ。途中、物語が、如何に展開するかは、観てのお楽しみだが、最後迄、犯人と疑われる息子が登場しない点も、スリリングであり、登場の際、大きなマスクをしているのも不気味で良い。ラストでは、舞台の二重構造が活きる。


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    2013/03/28 10:59

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  • 感想ありがとうございます!

    2013/04/01 15:26

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