お気に召すまま 公演情報 明治大学シェイクスピアプロジェクト「お気に召すまま」の観てきた!クチコミとコメント

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    この世界はすべてこれひとつの舞台。
    明治大学シェイクスピアプロジェクト「お気に召すまま」を観る。

    この劇の中で,出て来るのは次の台詞である。

    この世界はすべてこれひとつの舞台。人間は,男女を問わず,すべて役者に過ぎない。それぞれ舞台に登場しては,また退場していく。そのあいだに,ひとりひとりが,さまざまな役を演じている。

    ここは,演劇というものを,シェイクスピア独特の視点で見ていたことがわかる部分だ。

    「お気に召すまま」は,ロザリンドを恋するオーランドーの話が中心だ。少し時代が古いから,作品全体は,メルヘンチックになる。舞台の中心は,アーデンの森。そこで,男の子に扮したロザリンドは,オーランドーに恋のてほどきをする。本当に,わたしを「ロザリンド」だと思って,心の内をお話しなさい。オーランドーは,この趣向に夢中になっていく。最期の場面で,男の子は,実は「ロザリンド」であったことを知りめでたし,めでたし・・・ということになる。

    シェイクスピア作品には,いろいろなものがあるが,かつてBBCで全作品を見た思い出の中では,この「お気に召すまま」は,不思議なものだ。とくに驚くような仕掛けはない。ただ,美しい音楽が全体を包み優しい気持ちになる。シェイクスピアにしては,鋭さはないかもしれないが,これも又シェイクスピアらいし,いや一番シェイクスピア的なものかもしれない。「お気に召すまま」は,だから,この作品は,どうぞご自由に鑑賞ください・・・と謎のメッセージを残した。

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    2013/03/27 20:29

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