ラフ・オア・ダイ 公演情報 崖っぷちウォリアーズ「ラフ・オア・ダイ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    楽しかった!
    ストーリー終盤に疑問点や失速がありましたが、設定と役者がとても面白くて、何度も笑いました。配役が素晴らしく、それぞれの長所を生かしまくっていました。

    ネタバレBOX

    ナレーションチックな説明のあと、クラブで知り合った男女が、彼女の実家にSEXしにやってきた、というインパクトある会話からスタートします。
    結構「処女」とか「濡れちゃう」とか、下ネタが多いのですが、あっけらかんとしていて、かなり笑いをとれてました。

    先の読めないストーリーと、キャスト(次郎さんの体を使ったギャグがドッカンドッカンウケます♪)のギャグが面白くて、笑えます。

    こんなに「笑い」がキーワードになるのも、それもこれも、五郎さんが「笑わないと死んでしまう病」という設定だからです。
    「家族は助け合うもの!」「家族は許し合うもの、家族のために自分はある」「だって、家族だから!」という一家の有り様は、かなり特殊でしたが、私は有りだと思う、むしろ応援したい気持ちで一杯になりました。
    実際、その極貧家族はすごく自然体で、お互いを大事にしてて、楽しそうでした。

    「そんな家族の形も良いじゃない、そんな集団の形で皆がハッピーになれる」というテーマだったら良いなぁと気分が高揚したからこそ、最後の最後で、起承転結を重視して、家族が死んでしまい、私はテーマも見失ってしまいました。

    ストーリーは、設定が特殊なのにキャラクターが生き生きしていて面白かったです。ただ、九条さんと弓倉さんという研究者たちのやり方が、目的や手段に筋がなくて、弱いと思いました。五郎さんをサンプルにすると言っているけど、サンプルって何するのか?というのが見えなかったです。

    血液提供や手術への「同意」を得たいのか、強制連行して実験体にしたいのか。おそらく前者のように見受けられたけど、「なぜ正直にサンプルになってと説明しないのか」秘密にする理由が謎だし、「お金を積んで心を動かす」「情に訴えて、研究所に来させる」などのチャンスは数多にあっただろうに、何故しないのか疑問に思いました。

    キャストでは、三郎(葉石充)がスタジャン似合っていてヤンキーっぽさがぴったりだったこと、次郎(我善導)がキャラクターもギャグも情の深さも素晴らしかったこと、穂香(森まどか)のビッチ表現がセクシーだったことが印象的です。

    全体的に、ベテランの貫禄がありコメディ要素が上手で、骨太なお芝居でした。


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    2013/03/21 22:25

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