歴史の天使と住宅事情 公演情報 アシメとロージー「歴史の天使と住宅事情」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    高齢化を象徴
    黒板を使ったり、3方向から見える客席など面白かったです。

    ネタバレBOX

    冒頭の説明で団地が一大文化だと知りました。高齢化を象徴しているようで、社会の関心も高い視点だと思います。ゼネコンを定年退職した男性を主役にした点も設定に合っていたと思います。

    若い頃の恋人を探す物語と、新婚カップルの新居探しが終盤で繋がる流れが見事でした。中盤は少し冗長な感がありましたので、エピソードを整理したらスッキリした気がします。ただ、全体的に感情面では淡白な印象があります。主役が高齢男性であるためか、全体的に淡々とした印象の作品であり、パンフの印象と異なりました。静かな作風で統一して仕上げても良かったと思います。

    黒板がとても効果的でしたが、舞台装置の時計や街灯も良かったです。植木が枯れた感じは良いのですが、ススキが気になりました。話の中で季節が巡るので、季節感が強いものは避けた方が良いと思います。

    ギャグは一人に頼りすぎな感があります。申し訳ないのですが、内輪受けの感じがありました。高学歴をネタにするなら、もう少し知的なものにして欲しかったし、他の人も巻き込んだ形の方が良かった気がします。

    演技では主役と冒頭の説明役の方が印象的でした。抑えた演技が作風に合っていたと思います。探偵、自衛官も役に合わせた工夫が良かったです。自衛官の彼女も気が強い感じが好印象でした。父親への思いも良く伝わったと思います。ねじ工場の二代目は精彩を欠きました。調子が悪かったかもしれませんが、集中を欠いた様子が待機中のみならず、演技にも現れていた印象です。

    パンフのレーダーチャートは面白かったのですが、印象と違いました。スタッフワークはとても良かったです。カードは手違いでスタンプが押されたようですが、スタンプの色を変えれば良かった気もします。ご招待は嬉しいのですが、気の毒な気がします。
    着想や見せ方はとても良かったと思いますので、次回作に期待します。

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    2013/03/18 16:38

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