聖ミカエラ学園漂流記 公演情報 月蝕歌劇団「聖ミカエラ学園漂流記」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    神殺し
    面白い。

    ネタバレBOX

    聖ミカエラ学園に転校してきた亜維子(森永理科)。ミッション系の学校で、シスター(三坂知絵子)らが、女子高生に貞操帯をはめて、宝塚を目指しているが、その実、1919年の日本軍の慰安婦養成所だった。ミサの日、亜維子の反逆で学園を壊した女子高生らは、時間を遡り天草四郎(天正彩)と出会う。そして、天草四郎を討ち、今度はローマ教会へ打って出る…。

    作中で神を殺すという言葉が出てくる。少年十字軍だった亜維子は、大人によって自分らが奴隷になったことを恨む。学園でも大人が女子高生を売ろうとしている。そんな力関係を覆そうと、一丸となって武器を手に戦う少女たち…。

    権力者・支配者(神)への抵抗というか、自分らの国を持つっていう自由への熱意というか、そんなテーマ。だた、そんな権力って悪者かなと思う。作中では、支配者なく平和な時代になったという話だけども、難しいだろうと。反体制って意識が薄いだけかもしれないけど。とはいえ、体制の構築は必要と思う。

    女性が多く華やかであるが、個々の熱量はもっと欲しかった。終盤の学園が崩壊しソロでしゃべるとことか。そのあとの天草との闘いのシーンとか。演技的にもしゃべり的にも、「神」を殺すってパワーがあまり感じられなかったのが残念。

    亜維子が、十字軍の意思に目覚めた際のセリフがとても親切だった。不明な点を一気に解決してた。

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    2013/03/17 19:49

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