虚言の城の王子 公演情報 空想組曲「虚言の城の王子」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    二度目
    初日の感動が忘れられず再度吉祥寺へ。
    初日が後ろの席で今回は二列目。後列は全体の構成を見れ、世界の広がりを感じたのに対し、前の方は役者の熱量と表情の豊かさに圧倒される。そうでなくてもこの作者の芝居は複数回見る楽しさに溢れている。話が分かった上で見ると最初の方のシーンから泣きそうになるし、より明確に演出意図が汲み取れる。以下ネタバレにて。

    ネタバレBOX

    ありふれた?恋人同士を描いたエピソードもあれば、泥棒に捨て子といういかにも物語らしいエピソードもあり、絶望と言うのは特殊な設定や状況に関わらず誰にでも起こるものなんだなぁと考えさせられる。

    「本当の幸せとは何か」という、ありふれているけど究極的な題材を、ここまで清濁共に追求し、ラストに温かい涙を流させる作者の筆力、演出やスタッフの手腕、役者の熱演に拍手を送りたい。

    空中に浮かぶ本達は最後までそのまま。ラストシーンの奇跡すら皆瀬の書いたおはなしかもしれない。それでも、おはなしで何がいけないの? そもそも、この物語自体ほさかようという作家の書いたもので、それを見て私は自分の人生を幸せにするために頑張ろうと思うことが出来た。

    今、この作品に出会うことができて本当に良かった。心からそう思う。

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    2013/03/07 01:37

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