逆鱗に触れるまでの細くて長い道《真昼間の章》《真夜中の章》 公演情報 Cui?「逆鱗に触れるまでの細くて長い道《真昼間の章》《真夜中の章》」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    情報過多とアイデンティファイ
     「真昼間の章」を観た。我々を取り巻く情報量は大変なものだ。目覚めていようがいまいが、寝る必要のある我々の生理に無関係に情報は我らに関与する。金融、デマ、政治、法、食糧、健康、医療、飲み水、仕事、生き方等々総てに亘って情報があり、多かれ少なかれ我らはそのネットワークの中で起き且つ眠るのである。情報がかように我らに影響を及ぼすにも拘わらず、我らの方では情報の全体像を掴むこともできなければ、真偽を確かめることさえできないのが、多くの人の持つ実感だろう。結果、人々は自己を守る唯一の方法として“知らんぷり”を決め込むのであるが、それは同時に、孤立をも意味する。その孤立が、社会性を失った時、孤は、孤のみを増殖する。他に方法は無い。そのように孤絶を強いられた孤のあがきを表象化して見せたことは大きい。

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    2013/03/02 14:46

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