国語の時間 公演情報 風琴工房「国語の時間」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    観終わって複雑
    風琴工房20周年記念舞台は、昨年の「記憶、或いは辺境」に続き、戦前から終戦直後を舞台にした話。
    日本の統治下にあった京城(現ソウル)の朝鮮小学校で日本語教育を行っている。その時はそれが当たり前だったから。
    それを観客に見せつけるかの様に、舞台の板張りの床にも朱色の円が浮かんで見える。
    時代に放浪された所為、とは出来ないが、教える事と伝える事の両立の難しさ、国が主導して教育や人を作る事の複雑さは、現代にも似通っている様にも思える。

    久しぶりに舞台で見た加藤虎ノ介さん、貫禄ついて(太った、とかではなく)立派になっていたなー。
    休憩込みの約3時間。

    ネタバレBOX

    日本語が得意な息子とそれに葛藤する父親の朝鮮人親子。
    母を恨み日本人になろうとした甲斐と、必死に日本語を覚えようとする母。その甲斐の感情的な訴えも日本語の為、完全には理解出来ない母親。
    甲斐親子と朝鮮人親子の葛藤の対比も印象に残った。

    素晴らしい舞台だったけど、久しぶりに観劇後にどんよりとした気分になった。

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    2013/03/01 01:55

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