デキルカギリ 公演情報 G2プロデュース「デキルカギリ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    水の女神
    面白い。

    ネタバレBOX

    笑えてさっぱりな作品。情報の出し方がうまくて、ツボの押し方がうまい。

    長男…18年前と2年前の原発関連事件に関与。原発をなんとかしようとしたが、捕まり獄中死する。
    次男(片桐仁)…科学者。長男への想いをぶつける。
    長女(大和田美帆)…警官を通して長男を家に呼ぶが。
    父(久保酎吉)…表向き原発肯定派だが、裏で原発反対弁護士らとつながっていた。ボケつつある。
    議員(久ヶ沢徹)…警官らの作戦にのる。次男らのいとこ。原発推進派。
    弁護士(岩井秀人)…父と裏で繋がってる原発反対派。プルトニウムとリモコンを池からすくい上げ、話を収束に向かわせた。笑い方が変。
    警官(菅原永二)…長女に好意を寄せる。
    刑事(中川智明)…長男を追い、プルトニウムの在処を探る。
    長男に似てる男(山内圭哉)…長男になりすますが、父と酒を交わし白状する。
    お隣さん(吉本奈穂子)…葬儀屋。実は原発事故の遺族で、プルトニウムによる復讐を狙う。どっかの国のスパイらしい。

    良くできた話で、キャラもたってて、起伏があって、笑えるところをビシビシ突っ込んでくる良舞台。「核廃棄物」問題とか「原発」問題を小難しくすることなく、自然に提示する手腕がいい。
    自分の故郷が水に沈み、そこに核廃棄物を沈ませなくてはならない。原発の必要性を肯定してはいても、ボケる前の父がそこまで考えていたろうと思うと、ラストのつぶやきにやりきれなさがこみ上げる。

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    2013/02/26 23:51

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