浅草紅團 ASAKUSA RED GANG 公演情報 劇団ドガドガプラス「浅草紅團 ASAKUSA RED GANG」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    演出に
    詰め込みすぎて、浅く雑多雑多で終わってしまいました。全部ぶつ切りで、演出に問題があったと思います。

    ネタバレBOX


    昭和の関東大震災後の、人種のるつぼで活気のある浅草公園と、2011の震災後の渋谷が似ている、という着眼点は良いと思います。似ている、の先も見てみたかったです。
    大正ロマンから昭和初期、浅草が舞台の、川端康成の青春小説「浅草紅団」をカスタマイズしているのですが、面白いところは完全に、元の小説の設定の面白さと、ダンスの2つでした。

    本当に困ったのが、歌、ダンス、そして作中の登場人物たちのシーンが、全て繋がってなかったことです。
    ぶつ切りで進みます。
    そして、左右の桟敷席への配慮でステージ上を左右にぐるぐる回りながら演技されるのてすが、ただウロウロしていて、店内のはずが店外の人がきたり、船へ跳び移ったのに船から降りる時はそのままだし、いつの間にか船底の部屋、更に陸ということになっていたし、家の中なのか外なのか、今喋ってる人がどんな役なのか、状況の指導が入っていなかったことです。
    はっきり言って、勿体無く、絡ませたり流れを繋げられないなら、最初からどれか一組のストーリーに絞って2時間やれば良いと思います。
    それぞれの設定、最初からほぼ説明してませんし。小説既読の人用のものだと割り切るにしても、大勢の若い、やる気のある役者達の意気込みを省みると、生かしきれていないのが勿体なく感じました。

    パンフレット、舞台美術、衣装が良かったです。特に、最初の渋谷を連想させる、両側に衣装を吊るした舞台美術がワクワクさせました。

    ダンスは、ヒップホップ中心でした。役11名の若い女性たち(しかも皆さんスタイル抜群)の、切れのあるヒップホップは、一見の価値あります。ジゼルとかも頑張っていました。
    ダンス目的の方にオススメします。
    衣装チェンジも楽しかったです。

    演技では、松山クミ子さんが3倍速ボイスで喋るのが見事で笑えました。他のキャストの応酬も見たかったのですが、ほぼ一手に引き受けてました。
    ショーの口上の人や、池ノ上蓮風先生に、シーン間を繋いでほしかったかも。
    受付スタッフさんも親切で感じが良かったです。
    踊る若者をこんなに集められるのはすごい劇団だと思います。

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    2013/02/24 19:31

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