満足度★★★★★
「Jr.ライト級チャンピオンタイトルマッチ 劇王X~天下統一大会」Cプログラム観ました
劇王Ⅹ感想、二日目のCプログラムです。一日目8本の観劇で、すでにヘトヘトでした(汗)
(並びは上演順です)
〈 品川浩幸(第2・3代劇王) 『卒アル』 〉
OPから序盤がステキ(AAF『虫』のように、手で押されて揺れる美術が味わい深い)。ただ、その後が単調か…
高校生の役者はナチュラルに初々しく、芝居にピッタリ。
〈 中山明文(神奈川地区代表) 『sixx』 〉
直球ハードボイルドのサスペンス。演出も、小説を舞台に乗せたかのよう。
緊迫感があまり感じられかった…神奈川で上演した中華料理店の空間なら、もっと切実に見えたのかも(舞台に代わって立てた美術はよかったけど)
できれば、荒木比呂彦のごとく二転三転するひねりも。
〈 納屋真」大(北海道地区代表) 『失うモノを手に入れろ』 〉
とにかく、限界まで激しく入れ替わる状況や役が、ひとつのテーマへと収斂していく…。名古屋の芝居では、演劇組織KIMYOを彷彿とさせる作風か。とにかくパワフルでテクニカル!
ただ、そのテーマに、「その作家だからこそ」という切実さは見えにくかったかも。使いやすく作られた美術にも難が…
なお、主演の小島達子さんは、佃典彦さんとはせひろいちさんが選ぶ役者賞「彦いち賞」を受賞されました!(ケダモノ男優二人の手綱を見事に取ったとしてw)
〈 福田修志(九州地区代表) 『ノイジー』 〉
方言の台詞はもとより、題材も設定も、妙に土着性を感じさせる独特の味わい。ストーリー自体ははシンプルに分かりやすい。
落ち着いて鑑賞できて、しかも個性的というのは、思ったほど簡単にはできないだろうなあ…。
講評でも言っていたけど、個人的にも、もっと分からない所があってもいいと思いました(あの子供の正体とか 笑)
投票では、私は納屋さんへ一票。結果は、福田さんが決勝へ進出しました!
以上、Cプログラムの感想でした。続いてDプロへ。