範宙遊泳展 公演情報 範宙遊泳「範宙遊泳展」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    楽しい体験
    二部構成で舞台も面白く、楽しい体験でした。
    前半、楽しい時間はひとり芝居でしたが、レジュメもあり、よく伝わりました。狭い空間で役者さんの熱が伝わる距離で演じられるので、透明人間気分が味わえました。

    ネタバレBOX

    雨の設定が良かったと思います。原発事故を暗示しているようで、着眼点が良いと思いました。ただ、ランニングマシンの下りは独り言が多い印象でした。ランニングマシンが分かりにくかった印象もあります。止まる時に両側にピョンと着地したり、始める時、止まる時にゆっくりになる様子が分かると良かった気がします。

    彼はコラムニストかと思いましたが、最初の模造紙の内容はピンと来ませんでした。アンケートが辞書になっていたのは意外で、ちょっと恥ずかしかったけど面白かったです。通信のシーンが一番楽しめました。彼女がバービーだったのも驚きましたが、おばあちゃんが怪獣だったのが面白かったです。叔父さんは戦争話を自慢する所がウルトラマンぽくて良かったです。ヒモが見えてなかったので、意外性がありましたし、話す様子も楽しかったです。小さな可愛い怪獣が気になりました。

    後半の幼女Xは、展開が意外で、演技力が凄いと思いました。リョータ君の寝癖製造機や家族を赤血球や血小板に例える発想が面白く、表現も良かったです。姉が傷口というのも上手いと思いました。細菌君も、社会から徐々に乖離していく様子が見事でした。

    社会的に下流でもがく若者の心情が、成功者である姉家族との触れ合いで徐々に明らかになる様が素晴らしく、時間を忘れて見入りました。ただ、リョータ君が細菌君を見送るシーンで二回顔を上げましたが、同じ方向を見たので、細菌君がその場に留まっているような印象がありました。視線を動かして欲しかったです。あとは、素晴らしかったです。

    外科医は一番好きなキャラです。「座ろう、座ろう、スワローテール」は、いつか使ってみたいです。ラストも、細菌君の純粋な思いが子供時代に戻っていくようで、印象的でした。珍しい見方で、楽しかったです。

    スタッフさんの案内も必要最小限で良かったと思います。ただ、席を移った際に荷物から離れたのが途中で気になりました。貴重品は持つようにアナウンスして貰えたら良かったと思います。机をくぐれなかったのは残念ですが、とても楽しめました。

    0

    2013/02/21 13:03

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大