満足度★★★
期待しています
小学校4年生まで住んでいた街での公演とあって、劇と郷愁との二重の楽しみでやってきました。
二組の「もめている」結婚式をめぐる、やや(いや完全に)ドタバタ喜劇。
その中には、友人たちの「過去」が起因する事件が起きる。
テンポがよく、客席からもクスクス笑いが度々起こるほど、歯切れの良いコメディーだと思えました。
全体が、テレビで観られるコントのようで、きっと軽い笑いのネタは、お客に受けているのかも、とも。
ですから、穿った見方をすれば、「演劇」としてのオリジナル性はどうなのだろうかと、少し考えこみました。
「そんな違いはないのじゃないの」と言われれば、身も蓋もないのですが、それならテレビを観ていればいいのです。
「舞台」と「スタジオ」の差。私には、大きな違いがあると思いますが。
役者さんの熱演には、感動しました。
笑いづらい下ネタも、微量ながらありましたが、さして劇全体に影響もなし。
強いて苦言をあげれば(すでに1つ言ってますが)、メンバーの年齢構成です。
若者集団というのも魅力的ですが、やはり「重さ」を出す年配者もほしいものです。
どうしても、劇全体が軽くなります。
ずっと「彼」を忘れられない女性の怨念めいた行動も、劇の進行では、「そんなことたいしたことないじゃない」
またし「そんなに簡単に変われるわけないよ」といった気持ちが先行して、あまり入っていかないでいました。
「熱意」は貴重品です。それは次のステップへの起爆剤ですから。
期待して、発展を祈ります。