【全公演終了!】あるオト、あるヒカリ、あるカラダ、あるコトバ、あるミライ、そのタもろもろ、の、あるケシキ【ご来場ありがとうございました】 公演情報 空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画「【全公演終了!】あるオト、あるヒカリ、あるカラダ、あるコトバ、あるミライ、そのタもろもろ、の、あるケシキ【ご来場ありがとうございました】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    3遍にもその外枠にも魅かれる部分が
    3つの作品とそれらを綴る外側の表現。

    ひとつずつの作品の個性が、
    その作品の印象だけに投げ出されることなく、
    さらにもう一歩踏み込んでやってきました。

    ネタバレBOX

    出演者たちが全員舞台に立って、
    まずは作品群の俯瞰がつくられて。

    三つの小品は、それぞれに趣がことなるのですが・・・。
    それが同じ空気のなかに不思議につながれていて。

    最初の二人芝居は、言葉や身体が
    ルーティンに埋もれることなく、とても瑞々しくて。
    役者のニュアンスに身体がしっかりと付いていて
    だから、様々な表現(たとえば反復横とびとか、歌舞伎の見得てきな部分が、
    作品に紡ぎこまれて映える。
    どこか形質で、ウィットがあって・・・。
    最後に訪れるものにすっと染められてしまいました。

    続く三人芝居は、強かに組まれた物語のリズムがあって、
    女性達の時間が、切り取られていく。
    3人の役者達の個性が
    ロールのコアをそのままに
    歩んでいく感じがあって
    役者達の演技のと、
    ちょっとした刹那の空気の作りこみが
    それぞれの日々を垣間見せ、
    描かれない時間の重なりを観る側に伝えて。
    なんだろ、3人の役者達の相性もとてもよく、
    なにかすっと消えていかない感覚というか
    感慨に浸されてしまいました。

    最後の4人芝居は
    登場人物達のロールの、物語の設定への刺さり方が
    実に巧みで・・・。
    仮想家族の4人が抱えるものが、
    物語の設定の不思議な薄っぺらさのなかに
    絶妙に浮かび上がる。
    全体の劇中劇のような設定におかれた
    一人ずつのロールから垣間見えるものが
    舞台に編まれた空気を超えて観る側に伝えられて、
    その複眼的な感覚に捉えられる。

    ひとつの物語が語られるとき
    舞台にはリボルバーのように次の舞台の出演者が両袖にたち
    その成り行きをみつめて。

    作品たちのとてもルーズなつながりが、
    ひとつずつの物語の感触に
    ちょっと風変わりでエッジを持った切っ先を作り出して。
    其々の作品と全体が相互に醸し高める
    舞台のテイストに心惹かれたことでした。

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    2013/02/17 22:14

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