ハナビラノオト 公演情報 劇団東京晴々「ハナビラノオト」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    芝居らしいお芝居
    会話中心で、現実の日常のようにゆっくりと時間が経過していきます。

    ネタバレBOX

    ある日、「安田」が亡くなったという知らせが、元大学サークル「ネガポジ」仲間達に入る。死んだ理由が明かされないまま、30代で働き盛りな彼らは、それぞれ仕事をしたり、結婚式があったり、お酒を飲んだり、墓参りなどで、安田の話をする。安田の職場でも、新入社員らが安田の写真を見て話を聞いたりする。
    会話の中で、部分的に、少しずつ表れてくる安田の生活、それぞれの交遊関係、恋愛関係。

    「突然の喪失と、ゆっくりとした再生を描く物語」という謳い文句通りの内容でした。モノローグとかは基本的に無いです。出演者10人で2時間公演。

    主役の春山(森木麻衣)さんは、やや融通のきかない、頑なで飾り気のない女性を演じていました。本当は恋を実らせてあげたかったです、リアルな感じなのが切ないです。高木(加藤朝飛)さんは、ローテーションぷりが、リアルだなと思いました。影がある感じでした。宇佐見(塩原啓太)さんと前田(荻山恭規)さんのコンビが上手でした。若林(鮎沢由祐)さんが、頼れる上司で、春山が羨ましくなりました。

    BGMがあまり無い緊張感の中で、淡々と同じテンポで会話が繰り返されるので、半分くらいで集中力が切れてしまいました。でも、現実で知人の喪失と再生も、このくらいのテンポなのでしょう。しっとりとした散り桜の余韻に浸りました。

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    2013/02/12 12:30

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