『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』 公演情報 シアターキューブリック「『宇宙をskipする時間』×『てのひらに眠るプラネタリウム』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    てのひらに眠るプラネタリウム
    幻想的で面白かったのですが、ちょっと分からない所もありました。

    ネタバレBOX

    母親の葬式に集まった兄弟が子供時代を懐かしむ流れは自然で、戦隊ヒーローごっこも面白かったです。葬儀社の面々が巻き込まれていくのも笑えました。同時に、子供の頃の次男が現れ、大人になった次男に母親との思い出を辿る様子が描かれ、母親と不仲なまま別れた後悔が昇華されていく様子が繊細に描かれていたと思います。

    よく分からなかったのは、タイトルの「てのひらのプラネタリウム」が示される場面で、事故に遭った飼い猫と自分の血で汚れた手をプラネタリウムの星空のなぞらえていたことです。こじつけっぽくて、腑に落ちませんでした。大事な部分なので、もう少し丁寧に説明して欲しかったです。

    演出では、抽象的な舞台を上手く使っていたと思います。アルバムをめくる場面など、人物の配置が良かったと思います。次男役の本人と子役が入れ替わる場面は、少し混乱しました。長男と三男が本人のまま子供時代を演じていたこともあり、解釈が難しかったです。

    演技では、長男は調子の良さが出ていましたし、妻もしっかりした感じが良かったです。次男は声が籠もりがちで、台詞が聞きづらい時がありました。全体的に舞台っぽい台詞回しの役者さんが多いと思いましたが、少し際立っていました。

    三男は、甘えん坊でワガママな感じが良かったです。子供時代との演じ分けも良かったです。お葬式や戦隊ヒーローの場面は役者さん同士の息が合っていて、面白かったです。お葬式のカラオケの選曲が良く、三男が遊ばれるのも笑えました。通りすがりの男も渋かったです。

    世界観がしっかりしていて、劇団のカラーが良く出ていたように感じました。楽しかったです。

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    2013/02/11 16:17

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