学生服を脱がさないで 公演情報 KENプロデュース「学生服を脱がさないで」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    【A班】熱い思いがストレートに!
    目立たがりやの高校生が巻き起こすドタバタおバカコメディかと思っていましたが全く違っていました。演劇に対する作者の熱い思いがストレートに伝わって来ました。

    ネタバレBOX

    演劇界を目指すことになった作者加納健詞さんの青春地元編という感じのすっごく真面目な自叙伝でした。

    「学生服を脱がさないで」の台詞を無理に言わせてまでこだわるほどの題名でもなく、もう少し演劇的な題名にしてもいいのではとも思いましたが、ま、そこが作者の照れの現れなのでしょうか。

    地元に伝わる竜神様に関したシナリオをコンペに提出したあたりにも真面目な性格が現れていました。

    演劇部顧問の先生の話、「美大の同級生は200人、全学年で800人、その中で絵描きとして成功した者はゼロ人」、は重たい話でした。ゼロじゃ何を掛けてもゼロですもんね。それでも役者さんは存在しています。大人の常套句でもありました。

    家族の優しさには涙しました。卒業後地元に帰る約束での進学は当然のことながら本人も父親も詭弁と分かっています。父親が改めて独白する必要は無いと思いました。

    このようにイベントシーンが多く、ちょっと丁寧に描き過ぎた嫌いはありましたが、熱い思いを伝えようとすると削れなかったのかもしれません。

    演劇部の部長さんは面白く、山ちゃんとしずちゃんのようで良かったです。

    さあ次は青春日芸編ですか。

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    2013/02/03 10:31

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