満足度★★★★★
暫定1位! 1シーンごとに絵画のような美しさ、独特の踊り、実に創造的な作品。
極端にパースが作られた舞台上に、ある時は歩く小さな家が、
ある時は海が、各シーンがまるでリトグラフのように絵画的。
その絵の様な舞台で演じられる、「ねこ」の森山未来さんと
「女の子」の満島ひかりさんの、独特のフォームの踊りが素晴らしい。
わざとらしくない ねこ の仕草、ちょっと曲げた
足がしっぽの動きを現していたりして、
ちいさな動きが実に ねこ らしいんです。
さまざまな人と共に居て100万回生きて100万回死んだねこを
描く1幕目。 私は特に藤木孝さんの歌と演技に感激しました。
休憩をはさんで2幕目は、その特別な「ねこ」に言い寄る
メスねこたち。そして彼女たちではなく、自分からは
寄って来ない「白いねこ」と、一緒に居ることにして、
初めて自分を「生きた」ねこ。
そして、物語は実に静かに穏やかに進みます。
まだ1月ではありますが、文句なく暫定1位決定です!
できれば 「100万回観たい!」 なんて、
気がきいたことを言いたいのですが、東京千秋楽でした。
ざんねん。