熱風 公演情報 トム・プロジェクト「熱風」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    芝居じみた舞台
    芝居なのだから、この表現はおかしいかもしれませんが、一言で言えば、脚本も演技も、トータルかなり芝居じみていました。

    皆さん、それぞれ、力のある女優さんなのですが、演技をしている感が濃厚に漂うのです。

    だから、観ている方も、どうも、舞台の世界の住人にはなりきれないもどかしさがありました。

    それに、登場人物、誰もが、男性に捉われ過ぎて、心的自立ができていない女性ばかりなので、誰ひとり、魅力的に感じるキャラクターがいないのが、残念でした。

    とは言え、チラシの雰囲気からは想像だにできなかった、今時女子を体を張って演じきった岸田さんの思いっきりの良い演技には、感服しました。林田さんの自然な佇まいも好きでした。
    概して、ベテラン女優さんの方が演技過多になっていたように感じます。

    桑原さん、もう少し、登場人物を熟成させて頂きたかった気がします。

    ネタバレBOX

    無駄に、雨や本水を使う、演出舞台に慣れ過ぎてしまったせいか、シチュエーションに反して、常に服も濡れず、小奇麗なままの女優陣の様子に、リアルさが欠如している感がありました。

    また、これは、個人的好みなのですが、アウトローでもない、登場人物が、平気で、マリファナなどを吸引するという芝居に嫌悪感を感じてしまうため、そういう展開になって以降、心の中に、決定的拒絶感の壁ができてしまって、白けた気持ちで、舞台を見守るスタンスになってしまって、自分でも残念でした。

    斉藤さんは、ずいぶん久しぶりに拝見し、最初は自然体の演技に好感を持ったのですが、夫に言われた台詞を再現するシーンで、急激に、演技じみてしまって、惜しい気がしました。

    最後に、落下して行った者の正体がわかるのも、あの存在を提示された時点で、観客には予想が付くし、逆に、登場人物達は、どうして、その可能性に誰も気づかなかったのかと、疑問が湧きます。こういう点にも、脚本の詰めの甘さを感じてしまいました。

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    2013/01/25 02:51

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  • くれない様

    業務観劇人という、私の造語を、悪く捉えられたのでしたら、言葉が足りず、申し訳ありませんでした。私の言う意味は、プロの劇評家や演劇記者ではなく、何かの目的で、責務として、観劇される立場の方を、そういう表現で、書いたのですが、言葉足りずで、御不快な思いをさせてしまったようで、お許し下さい。

    一部を書き換える術を知りませんので、上のように、改めて、コメントを書き換えさせて頂きました。
    大変失礼致しました。

    2013/01/26 01:17

    くれない様

    拙い感想に関心を寄せて頂き、恐縮です。

    くれない様は、おススメする御縁ある方々がたくさんいらして、責任が重くて大変そうですね。

    私は、自分勝手に、観たいものだけを観ているので、気が楽ですけれど。

    何日目の観劇とかということには頓着していなかったのですが、私が観たのは、2日目だったわけですね?

    初日を観ていないので、比較のしようがありませんが、確かに、間の抜ける二日目というジンクスはよく耳にしますね。

    まあ、でも、今回の作品は、キャストの演技どうこうより、作品的に、私にとっては、あまり魅力的でない本だったように思いました。

    ですから、私の場合は、二度観たいとまで思える芝居ではありません。くれない様のように、先約があって、何度も足を運ばなければならない立場でなくて、幸いでした。

    初見の芝居は、これは期待大と予想して、誰かを誘っても、実際観ると、それほどでもない場合、誘った方の反応を気にしてしまうこともあり、初演が良くても、再演が良いとも限らず、厳密には、生モノで、毎日出来栄えが変化するので、誰かを誘うことには、気苦労がつきものですね。

    たくさんの方を舞台に誘われる、くれない様には、気苦労が多いのではと、感じますが、如何ですか?

    でも、誘った方が、喜んで下さると、至福の喜びにもなるでしょうけれど。

    2013/01/26 01:09

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