世界を終えるための、会議 公演情報 タカハ劇団「世界を終えるための、会議」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ややネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    タカハ劇団の【世界を終えるための、会議】を観劇。

    前作の【ブスサーカス】は【ゴド―を待ちながら】を上手く引用していたので、
    今作も期待が膨らんでしまう。

    現代人が自ら思考する事を止めてしまい、全ての決断を人口知能に頼って生きている社会を描いている。今作は、生身の人間が出てこない、人口知能の中で動いている機械部品のパーツを俳優が演じている。人口知能で動いている機械部品は、人間の悩みや問題を解決する事に喜びを感じて動いている。そんな折、新しいバージョンの登場に機械部品はお役御免になってしまう。それに対抗するが如く立ち向かうのだが、新しいバージョンの罠(ウイルス)にかかってしまい思考が停止してしまう。そして新しいバージョンの新しい所以である物は何か・・・?

    人口知能の今後のあり方を問う作品なのだが、巷間で叫ばれている人間らしい人口知能とは何?を人口知能が自ら考え初めているのがユニークな点だ。その顛末であたふたする人口知能の機械部品のパーツを面白く描いているのだが、機械部品のパーツは常に議論しているのが興味深く、この作品のテーマは、決して人口知能は否定するものではなく、まだまだ議論の余地がありそうなので、使用するのはそれからでも良いではないか?と観客に投げかけているようだ。ただ観客に投げかけているのに対して、演出家の提案は無いに等しい終わり方だったのが残念ところだ。
    しかし内容もそのように持って行っているので、正しい終わり方かもしれないが・・・・。




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    2013/01/24 13:54

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