魔法処女★えるざ(30) 公演情報 劇団だるめしあん「魔法処女★えるざ(30)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    しんどいけども、前に進む!
    今年の初観劇。
    魔女はセックスすると魔法が使えなくなる、
    という設定で、主人公はなかなか良縁に恵まれない、
    30歳、処女の魔女・えるざ。

    でも、周りには見栄を張って、20歳で魔女を卒業したと嘘を吐いてる。

    そんなとき、えるざのもとによさげな男が現れるが…


    魔女の宅急便の20年後、みたいなノリで展開されるストーリーはなかなか面白い。
    加えて、色んな所に嘘を吐いて自分の首を絞めていく感じが、なんか『間違いの喜劇』みたいな雰囲気で愉快。

    ネタバレBOX

    最終的に、魔女の力を大切にするか、処女を卒業するか、
    みたいな決断を迫られるえるざ。

    自分だけが前に進んでいない感覚、というのを「扉が閉まっていく」と例えていたのはなかなか響いた。

    そして、決断。
    「迷っても、どっちかに決めつけて進むしかない」
    私も、決断の遅い人間なのでとても心にずしんときた。

    決断の末に色々うまく行かないえるざであるが、
    箒に乗って飛ぶ姿からは、なんらかの勇気をいただいた。

    冒頭、皆で歩くとことか、ドアをぐるぐる移動させるのなんかは観てて飽きない。
    ドアの位置関係やなんか、もっと色々だったら良かったなー。


    全体の芝居のテンポ、空気感がかなりまったりしていたのは気になる。
    観たのが初日だからだろうけども、もっとテンポ良ければもっとオモロイはず。

    うじうじした話だが、私は結構好きでした。
    この作品で活動再開という、劇団だるめしあん。
    その覚悟みたいなものは伝わってくる公演でありました。
    だるめしあんの飛躍を願います。

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    2013/01/18 00:01

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