【舞台版】絶体絶命都市  ー世界の終わりとボーイミーツガールー 公演情報 劇団エリザベス「【舞台版】絶体絶命都市 ー世界の終わりとボーイミーツガールー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    観劇後の感情は切なくも爽やか
    小劇場に足を運んだのは3回程度の原作ファンです。
    原作設定を色々とフィーチャーしていただき、ファンとしては嬉しい限りです。
    作者が表現したかったテーマと原作ファンへのファンサービス、一般受け・演劇愛好者受け・ゲームファン受けのバランスをとるのに色々と苦心されたんだろうなぁと演出面で感じました。
    観劇後の感情は切なくも爽やかで、1日経ちましたがまだ余韻が残っています。観れるものならもう一度観たい。
    どこをどう、とはうまく言えませんが、まだまだもっと良くなる余地を残していると思うので星4つ。

    ネタバレBOX

    設定は2作目が主なベース、まさか"エキドナ"までストレートに出てくるとは思いませんでした。
    引きこもり大学生の主人公と浮世離れした元気少女の出会いを主軸に、意識世界に佇む男女4人が自分達は何者なのか、災害時何が起こったかを前後バラバラに切り取られた現実時系列の中で思い出し繋がっていくオリジナル構成は好み。
    劇中時間経過とともそれぞれの登場人物が抱える事情が明らかになっていく過程は面白かった。
    各人物の行動理由が不明瞭なあたりは、ある意味原作をそのまま踏襲しているといえるかも。
    妙に説明的な箇所と逆に脈絡のない箇所が混在するのは原作設定故の縛りでしょうか。
    そのためか、1回目の観劇は細かい部分が気になって妙に理性的に観てしまい、2回目の観劇では雰囲気にどっぷり浸かれ、「僕」と春、ライターと女子高生、秘書と妹、三者三様のボーイミーツガールの結末に大いに泣かせていただきました。

    吉村公佑さん演じるライターの曲者っぷりが良かった。
    秘書と刑事が荻原達郎さん/眞鍋健史さんの入れ替わりダブルキャストだったのは嬉しい予定外。
    深寅芥さんの白衣の男、設定画からそのまま出てきたような佇まいに驚愕。

    最後に、オタク寄り感想をひとつ。
    原作の秘書と妹のエピソードが大好きなので、切なく素敵な結末をありがとうございました。

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    2013/01/16 23:09

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