満足度★★★★
後半気持ちのいいテンポなだけに前半はなんかもったいない。でもそれがあるから後半が生きる部分はあるのだけども 言葉選びなど伸びる部分はまだまだありそう
1
2013/01/04 00:40
0
2013/01/04 01:09
このページのQRコードです。
拡大
ご観劇いただきありがとうございました!
気がついたときには全てが用意されていて、あとは怒濤のように下るだけ、というのが僕が芝居を作るときに大事にしているテンポ感なのですが、今回は出演者が二人だけということもあり、会話の中から必要な要素を紡ぎ出していくのに大変苦労しました。無理のない流れを作らなければ、気取られてしまうためです。そのため、ずいぶんとスローな展開になってしまったことは否めません。当初は60分強を目指して作っていた芝居が70分になり、75分になり、完成度自体はどんどんあがっていきましたが、その結果として、必要な世界観の構築に時間がかかってしまいました。
おそらく、登場人物の人間性というか、性格づけが、もうすこし積極的であったり、あるいは流れ星さまのご指摘のように、より適切なことばを選ぶことによってテンポはもっと改善したかも知れません。しかし、もしかしたら、今回のような空気は作れなかったかも知れません。
芝居というのは難しい物で、こちらを立てればあちらが立たぬ、なんともやるせない世界でやっていかなければなりません。我々はその中で、ひたすら真摯に、誠実に、狂気と諦念の、すれすれの境界を、これからもねらい続けていきたいと思います。
是非、次回以降も足をお運び下さい。劇場で、お待ち申し上げております。
劇団肋骨蜜柑同好会
フジタタイセイ