幻想音楽劇『ジャンヌダルク-聖なる穢れ-』 公演情報 東方守護-EAST GUARDIAN-「幻想音楽劇『ジャンヌダルク-聖なる穢れ-』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    げんこつ山の狸さん
    演目がジャンヌダルクですし、チラシのデザインにも見られる装飾性やキャストが女性のみという特色の発揮が期待されます。まとめると、ダンス、合唱、デュエット(ハモり)を抜いた宝塚という感じでした。

    ネタバレBOX

    芝居が熱く、役者さんがとても一生懸命な様子が伝わります。普通のミュージカルと違い、出だしが地味めだったのが勿体なくて、最初の10分(ジルの火刑が決まるまで)はカットか後編へ移動した方がきれいだったかもと思いましたが、しかし絵空事ではなく歴史のリアリティも含ませたかったのかもしれません。

    注目は衣装で、ドレス、甲冑、貴族の帽子、宝塚ヘア、モヒカンの白馬など、凝っており、衣装替えが沢山あって目を楽しませました。逆に簡素だったのは舞美と照明の色と高さ(人数)の利用で、壮大な世界観や盛り上がりの殆んどを、荘厳な宗教曲によって誘っていました。

    なんと休憩含めて2時間20分の公演でした。暗転が多くホッと気を抜くことができたのと選曲が美しかったので、疲れずに観ることができ、悲劇ですがあまり重い話ではなく、ジャンヌが「愛か」と希望のある言葉を発して終わってるので清々しさもありました。

    音に関して残念だったのが、左右のスピーカー(客席前方に露出設置)が大音響であり、下手か上手寄りの席だと片耳イヤホンのようになってしまったことです。あと、歌を突然ソロで歌うシーンが複数あるのてすが、録音した歌を流してるのだったら、低い声が出なかったり声がする部分は撮り直したり合唱にしたりして華やかにしたら良いのになぁとか、その時の振り付けは「一人でソロを歌う」という仕種以外のマイムもあるともっとロマンチックかなぁと思いました。

    シーンで凄く面白かったのは、「げんこつ山の狸さん」比喩と、ジャンヌの女性ファンが個人差のあるリアクションでファン心理を表したところです。
    役者では、シャルル王太子、マリー正妃、アニエス、ヨランド、トレモイユが、キャラクターがしっかりしていて、口調が板についていて良かったです。

    0

    2012/12/31 00:29

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大