満足度★★★★★
バナナらぶ
B列5番で観戦、たくさん役者さんに絡んでいただいて嬉しかった、でも客観視は出来なかった、解散だから。見て体感して大満足、でも最後だと思うと寂しい。同時多発パフォーマンス、爆音と映像、統制されたダンス&シャウト、オタ芸、降りしきる液体と小道具と食べ物、差し出される役者の手、見ることに集中させないような雑音と雑事、それらに思考停止して身を委ねるだけで楽しかった。過去公演でも使われていたテーマやモチーフや小道具が繰り返されるのは、二階堂さんが大事にしてるメッセージなのかなと推測して、その意図を必死に汲み取ろうとして、やっぱりうまくいかない体験は今回も新鮮だった。(もしくは解散公演ということで総集編的な意味合いでの構成だったのかな)高度に情報化された現実を、こんなに楽しく体感出来る空間なんてこの先無いだろうと思う。劇場中を独自世界に変えてしまうこの圧倒的な攻撃なコミュニケーションに、個人的にどれだけ救われたか。自分が世界に存在する意味なんて考えるだけでぼんやりしてしまうけれど、このバナナ観劇中は無条件に受け入れられてる錯覚を感じられた。だから、今回もつい手渡されたずぶぬれのわかめおにぎりも食べてしまったのだけど。何とかこの空間とこの瞬間と1ミリでも近くに肉薄したいと感じてしまうのだ。おはぎライブに底知れぬパワーをもらった人はたくさんいると思う。真冬にずぶぬれで全力で31日まで爆走する出演者の方達が最後まで体調を崩さずに駆け抜けられるよう祈りたい。もう1回、というか年末の年越しイベント行きたかったなぁ。残念。