humming2 公演情報 ポかリン記憶舎「humming2」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    何も語らず饒舌に語る心の闇
    ポかリンのエッセンスを凝縮して全て詰め込んだショーケース。始めは静かで緩やかな芝居かと思いきや、さにあらず。中盤、新たな人物の登場で、緊張した人間関係がそこに。過去を想いつつも意識は未来を向いているので、ギスギスすることなく「浮かんだ」時空が保たれるのは、ポかリンマジックのなせる業。で、その緊張が予想外の方向で解ける瞬間、事態はさらに大展開。ここからが見事。セリフは多々あるものの、本心は何も語らない。でも、心の奥の闇がそこに滲んで浮かぶ。シュールな程かっこいい役者の演技も相まって、背中がざわざわする程ドラマチックな時空を共有できる幸せ。カフェ室内とその外の空間を巧みに使い分け、観客の視点を三次元的に移動させる、能楽的ビジュアルとも言える特異な演劇空間創造も特筆。

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    2008/03/30 00:35

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