満足度★★★★★
死ぬ死ぬ詐欺、になるのかちくしょう。
ひとつき以上前に観ました。2回観ました。いちばん胸に来たのは、「死ぬ気でがんばってもそう簡単に死ぬことなんかない」ということでした。
1回目に観たときには主人公の「俺、死にますし」ということばに違和感を感じなかったのに、2回目に観たときは、あ、この人は本気ではないかもしれない、死ぬ気なんかないのかもしれない、と見えました。
芸術に携わる人間が(僕も役者と短歌をものしている身ですが)震災に向き合おうとし、それこそ「必死」になったとしても、死なない人は死なないし、考えるのにも疲れてくるし、盤上を街に見立ててそこに水がびしゃびしゃぶちまけられることもあるけど、それも日常になる。