満足度★★★★
初演から約2年
初演から約2年。約1時間50分。若いダメ女子たちがダメダメな日常を赤裸々に語る。出演者の身体や発語に強度があるから最初から最後まで高密度。女性性を突き放して描くセンスが鋭くて小気味良い。ただ、初演と比較する視点から言うと、彼女たちには空間が狭過ぎる気もした。
市原佐都子さんの演出は戯曲のテキストを素材として突き放してとらえていて、コンテンポラリー・ダンスのような切れ味があり、ポップでもある。だから観客はギョっとするようなセリフについて冷静に思考したり、あまりの滑稽さを笑ったりできる。
登場人物が増えて脚本も変わってた。初演に続いて出演してる女優さんたちが、とてもたくましくなっていた。演出も、観客に頼らない、甘えない姿勢をさらに強くしていて。2年間でこれだけ人間(若者)は変わるのだと確認。とはいえまだ20代前半だよね…若い。強い。