満足度★★★★
新鮮な驚きあふれる
この、つかみどころがなくて、何考えてるかわからなくて、突拍子もない非現実的な行動を取るかと思うと、すごいシビアで、寄る辺なく立っている感じが儚く危なっかしいのに、とてつもない生命感に満ちてもいる。何より、とてつもなく魅力的な存在感。これが女性かぁ、という新鮮な驚き。正直、他の方達の劇評を見て劇中の構成を理解した口なので、観劇後の素直な感想は「よくわかんないけどスゴイもの見たな」という感じ。映像と独白と踊るような動きの妙。言葉のセンスが秀逸。これを体現できる女優さん達すごすぎるっっ!
女≠男
舞台にありがちな”大事件”も起きなければ、大きな”感動”も”笑い”もない極々ありふれた日常のお話。感動こそないけれど、不思議と心が動かされるというか。そんな感覚の作品でした。
満足度★★★★★
初見なんで割とザックリと観ちゃったけど・・
女の子のリアルの男性のイメージ=虫?と、
テレビ画面の上での虚構の男性のイメージ=関ジャニ∞との対比がとても面白い(笑
ちょっと極端かなーと思ったりもするけれど、
劇的にするにはこれくらい両極端にした方がちょうど良いのかもしれないなと思ったりした
(ただ、2年前にもほぼ同じ脚本で上演したようなので、
個人的にはちょっと不安にはなってしまったけど
満足度★★★★
初演から約2年
初演から約2年。約1時間50分。若いダメ女子たちがダメダメな日常を赤裸々に語る。出演者の身体や発語に強度があるから最初から最後まで高密度。女性性を突き放して描くセンスが鋭くて小気味良い。ただ、初演と比較する視点から言うと、彼女たちには空間が狭過ぎる気もした。
市原佐都子さんの演出は戯曲のテキストを素材として突き放してとらえていて、コンテンポラリー・ダンスのような切れ味があり、ポップでもある。だから観客はギョっとするようなセリフについて冷静に思考したり、あまりの滑稽さを笑ったりできる。
登場人物が増えて脚本も変わってた。初演に続いて出演してる女優さんたちが、とてもたくましくなっていた。演出も、観客に頼らない、甘えない姿勢をさらに強くしていて。2年間でこれだけ人間(若者)は変わるのだと確認。とはいえまだ20代前半だよね…若い。強い。