満足度★★★
深呼吸はどこへ行ってしまったのか。本の面白さは知っていたので、演出と俳優に注視。第一印象として、黒澤演出のいいところが出ていないのが気にかかった。翻訳調の台詞に振り回されて、息苦しささえ見え隠れする俳優陣。180分という上演時間もあいまって、空気があやふやなままに。でも、疲弊の感覚が、ありありと感じられたのは事実である。それは確かに普遍であるし、身に染みて感じる日常でもある。何だか、日常の疲弊を再生しているようで、気持ちは良くないけれど。そこに、今回の見所はあったように思う。
ネタバレBOX
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2008/03/27 12:51
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