すべての夜は朝へと向かう 公演情報 劇団競泳水着「すべての夜は朝へと向かう」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    前回公演より、断然好み
    もう還暦近い年齢ですが、十分共感できました。(笑)

    登場人物全員の気持ちに、必ず一度は寄り添わされる瞬間があり、相変わらずの上野さんの作劇構成の巧みさに、してやられた感じ。

    鈍感なお客も付いて行ける程度のわかりやすい伏線を引いて、観客の優越感を擽りつつ、しかし、後半で、まさかの謎解きめいたシーンを挿入し、変化をつけて、冗長にならず、随所に、作劇の高度なテクニックを駆使して、飽きさせないのが、凄い!キャストも、それぞれ、好配役並びに、好演でした。

    共感できないというコメントもありましたが、私は、恋に臆病だったり、自分自身の気持ちを掴み兼ているような不器用な登場人物の気持ちに同化して、若かりし頃の恋愛時代を懐かしむ感情が芽生え、心地よい作品だと感じました。

    ネタバレBOX

    いつも思うことながら、競泳水着の女優陣は、ずるい!

    どうして、こんなに、それぞれ、個性的で魅力的な布陣なのかと、拝見する度、驚きます。

    大好きな、クロムモリブデンの武子さん演じる、恋が不得手な修のユルキャラぶりが、最高でした。

    他の予備校教師が、ちょっと、そうは見えない人もいたけれど、喧嘩別れした和也とゆりが、路上で言い争いながら、だんだんに元の鞘に納まって行くまでの、工程が、ドキドキするくらい、秀逸極まりない脚本と演出でした。

    ザンさん演じる恵美子と、劇団員の天童の成り行きは、最初から、予想がつくように描かれる一方、細野さん演じる真希と桜井の関係は、意外な謎解きが、後半に用意されていて、こういう、作劇の緩急の巧さには、舌を巻きます。
    妻の不貞を試すような行為を、教え子に強要する、神田には、一番共感できませんでしたが、各人物の女性心理には、それぞれ思い当たる部分もあり、ちょっとこそばゆい思いもしました。

    特に、予備校教師を自分の方で好きになっておきながら、あっさり振ってしまう高校生の千晴が、「自分の気持ちの変化に一番驚いた」とかって言う台詞、思わず、心で「同感!」と叫んでしまいました。

    上野さんには、今後も、こういう、トレンディドラマ的な、群像恋愛劇の大家として、更に腕を磨いて頂きたいなと思いました。

    私が大好きだった、役者引退した、ある劇団にいた男優3名に、一度でいいから、競泳水着の恋愛模様を演じてほしかったなあと、叶わぬ思いに、涙して、サンモールを後にしました。

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    2012/12/16 03:14

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