人狼 ザ・ライブプレイングシアター 公演情報 タンバリンステージ「人狼 ザ・ライブプレイングシアター」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    推理劇のアドリブなんて・・・
    外れることが多そうだなぁ・・などと思っていたら大間違い!
    大変楽しかったー(^^)
    だけど開始一日目で席抜けた高齢な女性も1名いました
    全体に若い観客層でもあり、結構観客の方が選ばれる舞台かもしれません。

    でも拙者は楽しめたさぁ(^^)
    役者さん達も毎回役もランダムで、
    人狼役も観客が劇場に入った開演10分前でくじ引きで決定されるそうで。
    緊張感がハンパ無いとの話でした=納得です

    今回はベータ版だそうで、いろいろ工夫も今後に生かされそうです。
    いろいろ意見述べたくなる作品です(^^)。

    今回は約100分でありました
    (毎回変わります=あたりまえですが(^^)

    ネタバレBOX

    <人狼>それは満月の夜に人間を喰べた狼が、
    月光の魔力でその人物になりすまし、
    家族や友人を夜ごとひとりずつ餌食にしていく忌むべき存在。

    そんな伝承が忘れ去られた遥か未来、
    外宇宙へと版図を広げた人類はいくつもの惑星に移り住み、
    かつてない繁栄の時を迎えていた。
    だが、人体に卵を産みつけ脳を喰らい、
    肉体ばかりか知性や記憶までも奪う寄生生物(サイドトリリスクアメーバ)が、
    彼らの栄光に影を落とす。
    その性質からいつしか“人狼”と呼ばれた《それ》の猛威が、
    新興惑星アヌビスを襲った。

    星踏暦212年12月、
    増殖する人狼に抗う手段を失ったアヌビス政府および惑星連合は、
    同惑星から全人類の撤退を宣言。
    脱出計画には連合の擁する艦艇、数万隻が招集された。
    その一隻、巡洋艦“リュカオーン”は
    1825名のコールドスリープ者を収容する難民コンテナを載せ、
    計画通りにアヌビス宙域を離れ安定航行を続けていた。
    しかし、何者かが持ち込んだ“人狼”7体によって、
    艦内は地獄絵図へと変わった。
    生き残ったのは、わずか13人のクルーと167名のスリープ者=観客たち。
    そしてその13人の中に潜む、
    倒しきれなかった3体の人狼を殲滅し民間人の生命を守るため、
    彼らは合理的かつ非情な覚悟を決める。
    全員の発言を各々が吟味し、
    多数決でもっとも疑わしい者を処刑
    (=デモクラシープロトコル)していこう、と。
    かくして、悲壮な心理戦が始まった。
    巡洋艦“リュカオーン”の運命やいかに──。

    というオープニングの舞台設定はSF惑星脱出もので、
    地球帰還船内13人中での3体の人狼探しです。

    自分の好きなSF設定であり、
    昼夜の設定は艦内の電力低下=人狼側によるシステムAI=リュカ=
    (女性の電子音声ですが、録音ではなく音声参加の役者さんです。)
    の初期化による制限という設定であり。
    再起動されたAI=リュカⅡにより、
    12時間は人狼の行動を抑える”ハーミットシステム”が有効であるが。
    使用限界後は12時間の充電=セーフモードが必要であり、
    艦内は氷点下になるため自由に行動できるのは人狼のみで。
    人間などは個人生命維持ポッドに入るという設定です。
    (電力は時間ごとに昼に、
    75%→50%→25%→と警告メッセージが発っせられる。)

    ただねぇSF設定で”預言者”とか”狩人”とはしなくともよいのでは?
    とネーミングにケチつけたりして(^^)
    (狩人=”ガード”とか霊媒師=”アナライザー”とか
    預言者は”スキャナー”で狂人=”(人狼)狂信者”とかどうです?)

    大体のルールなどは舞台上の幕に投影された上記の説明文と、
    役者さんが生存会議始める前に説明してくれたのだが。
    人狼はよくわかったが、能力者の説明
    (持ってる能力はパンフなどからもよく判った)、
    特にどう使うのか、いつ使えるのか?の説明が初めは判り難かった。
    (能力は夜にしか使えず、他のクルーにも自己申告でしか言えない。)

    SF設定なら、初期化される寸前にAI=リュカが、
    対人狼システムの艦内ハード”ハーミットシステム”守護が精一杯で、
    なんとかソフト面として対人狼システムのナノマシン=上記能力=を
    仕官に供給しようとしたが、生存者にランダムにしか投与できなかったとか。
    (乗客リストも初期化されて投与者特定不明=
    会話による自己紹介が自然になりますよね(^^)
    (PC端末などあっても情報が空なんですから)

    昼・夜でのフェーズに合わせて、
    昼に会議で1名船外投棄=処刑者を1名決めます。

    えー、先に結論!人類負け!!でした・・・。
    時間制限のある投票判断ではミスリードや本音などの区別がつけにくい。
    それでも3日目の夜の時点(配られた予想用紙が回収されます)の
    観客判断で2名の正解者がいたそうです!
    すごいなぁ、自分思いっきり人狼のミスリードに引っかかり大外ししました。

    ターニングポイントは、
    ”人間”と全員がわかっているのに、
    ”人狼”あぶりだすためという理由で処刑された応急員さん。
    本人も憤っていましたが、人狼は人間減らすのが目的なんだから。
    人間殺しちゃ駄目でしょう・・・。人間の本音・本性は凄いです!
    ただ応急員=パンジーさんの怒りもわかるけど、
    投票時に同率票にして決戦投票すれば、
    もしかすると結果変わったかも・・・・。
    (ちなみに結果論ですが、この時の2名どっちも”人間”でした・・・。)
    (すでに、この辺りから流れが人狼寄りでしたなぁ。)

    今回の”人狼”はホント狡猾でした、
    ミスリードしてる人間を上手に誘導していたんですよー。

    ”人狼”と決め付けて船外放棄された”人間”さんの悲痛な叫びと、
    幕間に出てくる「あの世のトーク」にて今回は後半コメディ化してました(^^)。
    あの世=幕の前ですが、登場したクルーは。
    首から役割のボード下げてまして、ネタバラシしてくれます。

    心の底から笑えるミステリー推理スリラー舞台でありました。
    (コメディじゃないのに・・とぼやかれていましたが(^^)
    (なぜかスタッフは学生服(^^)
    (ちなみに最低ゲーム人数は9人からできるそうです)

    個人的には、やっくん=36歳女子高生=予言能力さんが楽しかった。
    航海員ムサシの生存執着も、なかなかのものでした。

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    2012/12/15 21:12

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