満足度★★★★
新食感に出会えたしあわせ
好きな役者さんが出演されるので、鳥山フキ個人企画を初めて拝見。
変わった形の白い器に入った、温かくてじわーっと旨味のある、でも具の形は分からないスープのような印象。
セリフがゆっくりと、言葉がしみわたる時間をたっぷり味わえてしあわせ。
おかしみの転がる会話がとんとんっと進んでって、くすくす笑える心地よさ。
飽きずにずーっと観ていられるなと、もっと観ていたかった。
全体的には会話中心で、動きは少なめ。
とにかくじーっくり穴が空くほど、無音の中で、役者の動きだけを味わえる時間がなんとも幸せだった。
なかなか、バナナ一本を食べきる女優さんを見つめる機会ってないなと思うと、実に面白い。
ゆったり舞うシーンで、ぬいぐるみハンターの黒木絵美花さんが菩薩に見えた。
うつくしいのに、このじわじわくるおかしみがたまらないよ。
お目当てだったクロムモリブデンの渡邉とかげさん。
どんな場所でも持っている空気は揺るがないなぁ、と変幻自在のエネルギーに魅了されっぱなしでした。