満足度★★★★
新食感に出会えたしあわせ
好きな役者さんが出演されるので、鳥山フキ個人企画を初めて拝見。
変わった形の白い器に入った、温かくてじわーっと旨味のある、でも具の形は分からないスープのような印象。
セリフがゆっくりと、言葉がしみわたる時間をたっぷり味わえてしあわせ。
おかしみの転がる会話がとんとんっと進んでって、くすくす笑える心地よさ。
飽きずにずーっと観ていられるなと、もっと観ていたかった。
全体的には会話中心で、動きは少なめ。
とにかくじーっくり穴が空くほど、無音の中で、役者の動きだけを味わえる時間がなんとも幸せだった。
なかなか、バナナ一本を食べきる女優さんを見つめる機会ってないなと思うと、実に面白い。
ゆったり舞うシーンで、ぬいぐるみハンターの黒木絵美花さんが菩薩に見えた。
うつくしいのに、このじわじわくるおかしみがたまらないよ。
お目当てだったクロムモリブデンの渡邉とかげさん。
どんな場所でも持っている空気は揺るがないなぁ、と変幻自在のエネルギーに魅了されっぱなしでした。
満足度★★
皆唐突
起承転結のある芝居でない。物語もない。ただ、登場人物たちのモノローグを並べいたのか。観ていて私には居心地の悪さを感じたし、物足りなさを感じるばかりだった。そして、突然、唐突に芝居が終わった。えっ、拍手をしていいのかと戸惑った。だから、30人ばかりの観客からもぱらぱらの拍手になってしまった。バナナをほおばってただひたすら食うだけの場面があった。すごく間が悪かった。あれって必要だったのだろうか。飴玉の奪い合い、せんべいを分けたり、殺しの計画をしゃっべったり、皆唐突。唐突さをシャープに描写してほしかった。コント仕立てにすると、俺にもなるほどと納得することもできたかもしれない。でも、このゆるさ加減がいいと感じる人もいるんだ。安心して観ていられる舞台を今後に期待。
満足度★★★★
なんだか新感覚
この脱力しそうなぐらいシュールな作品でとても面白かった。
あひるなんちゃらとはまた異なったこの感覚。
鼻息で会話したり。あげたアメを惜しくなって奪い返そうとしたり
なんだこれ?とおもいながらもたまに「あぁっもう!!」と思ってしまう所があってそれが絶妙なマッチングでした。
勉強になりました。ありがとうございます。