全事経験恋歌(ゼンジ.ケイケン.エレジー) 公演情報 アジア舞台芸術祭制作オフィス「全事経験恋歌(ゼンジ.ケイケン.エレジー)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    恋と鯉
    日本と台湾の演出家・役者の共同製作作品で、台湾の小説(?)をモチーフに切迫した思いが独特の表現で描かれていて、不思議な雰囲気が漂っていました。

    池に立つ婦人と人形遣いの悲恋を描いた物語を中国語で演じ、図書館の司書であり、物語中の人形でもある日本人の女性がその煮え切らなさに突っ込みを入れていくというプロットと、その女性が台湾にある祖父の墓を探すというドキュメンタリータッチなプロットが絡まりながら展開する構成でした。
    台湾でのプライベートな時間の映像/舞台上での姿/劇中劇での役柄、の3つの階層を行ったり来たりするメタ演劇的な構造の中で、大量の台詞と激しい動きがエネルギッシュに繰り広げられ、インパクトがありました。

    舞台奥に設置されたパネルに映像が投影され、時にはわざと字幕を役者に投射したり、役者とシンクロしているように動いたりと、多彩な映像表現がされていて印象的でした。

    フィクションとの微妙な距離の取り方を含め、個人的に好みなタイプの作風だったにも関わらず、テーマ・メッセージを感じ取ることが出来なくて、なかなか作品の世界観に入り込めず、退屈に感じることが多かったです。

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    2012/12/05 09:18

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