Waiting for Something 公演情報 アジア舞台芸術祭制作オフィス「Waiting for Something」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    絶妙な字幕の使い方
    『ゴドーを待ちながら』をベースにして、言葉が通じない人とのコミュニケーションによって起こるおかしさを描きつつ、「待つ」という行為について考えさせられる、興味深い作品でした。

    携帯電話の充電をさせてもらおうとする日本人の男性が韓国人の女性と出会い、お互いの言葉が分からないまま2年間一緒に暮らしていたところに元妻が現れるという物語で、女2人に攻められているところに突然通訳者が現れて、修羅場の台詞を逐一訳しながら展開するシュールな状況が面白かったです。

    異なる言語で会話しているときに敢えて訳を表示しなかったり、状況を説明する英文が表示されたりと、字幕がただの訳文ではなく、作品の構成要素として大きな役割を果たすというアイディアが素晴らしかったです。

    ゴドー(GODOT)を神(GOD)になぞらえるのはしばしば目にしますが、さらに鱈(COD)と絡めたり、幕間劇として挿入された、「フェイク」の歌舞伎、ジュラシック・パーク、スター・ウォーズ等、ナンセンスな馬鹿馬鹿しさが楽しかったです。

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    2012/12/03 09:45

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