お母さんの十八番 公演情報 アジア舞台芸術祭制作オフィス「お母さんの十八番」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    丁寧に作られた家族劇
    韓国の脚本家・演出家と日本の役者が組んで作った作品で、ドラマや映画でありそうな分かりやすいベタな内容でしたが、味わいのある演技に引き込まれました。

    鉄アレイに頭をぶつけて死んでしまった母の通夜が終わった後の、父と2人の娘のぶつかり合うやりとりを幽霊となった母が眺めている様子が描かれる間に母の回想シーンが差し込まれる構成で、笑いあり涙ありの少々ビターなテイストの物語でした。
    基本的にはストレートな演技の中に時折羽目を外した場面もあり、とてもバランスが良かったです。

    冒頭の同時多発的なシーンで多くの伏線を張っておき、その後に丁寧に回収して行く展開が快かったです。
    母の亡くなる日の朝の日常的な風景をスローモーションで描いていたのが幻想的で新鮮でしたが、そのシーンが長過ぎるように感じました。

    あるシーンでの小道具の出し入れでスタッフの出入りが見えていたのがスマートではなくて残念でした。

    父を演じた下総源太朗さんと母を演じた那須佐代子さんの暖かみのある演技が素敵でした。

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    2012/12/02 14:25

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