葦ノ籠~アシノカゴ~ 公演情報 黒色綺譚カナリア派「葦ノ籠~アシノカゴ~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    水面は震わず。
    おそらく作家・赤澤ムックの本髄はこちらにあるんだろう。
    それは、暗い情熱で、それこそ暗い水のほとりが似合うような空気だ。
    ただ、水面は実に穏やかなもので、人間が何をやろうと関係ないようだ。
    胸に迫るものが無かったということなのか……いや、そんなはずは。
    でも、水面は震わないままだ。

    赤澤ムックは、ロジカルに攻めるタイプだと思っていたのだが、
    どうにも今回は説得力にかける部分があり、妙に引っかかってしまう。
    今まで、畳み掛けの上手さが光っていただけに、そこが解せないのだ。
    たぶん、アングラ寄りを意識したのだろう……と好意的に解釈したい。

    久々のザムザでの暗躍にかつてないほどの期待を込める。

    ネタバレBOX

    ロジカルな部分で解せなかった部分
     1.主人公のスイッチの切り替わり
     2.学生3の暴力的に変身する理由
    何でもかんでも理由付けはいらないけど、説得力は欲しかったような。
    いまいち有機的な繋がりがなかったのが残念なのです。

    アンサンブルの老婆たちは、小劇場界でもなかなか面白い面子だった。
    しかし、様々キャラクタ設定しているのに関わらず、誰が誰だか判らない。
    演出意図が、個性と強調のどちらにあるのかは判断がつかないが、
    没個性な老婆たちに、少々残念だという思いはある。
    唯一、芝居がかった老婆・堀越涼は、実に涼やかであった。

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    2008/03/21 12:49

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