傭兵ども!砂漠を走れ! -サバンナ&オアシス- 公演情報 劇団6番シード「傭兵ども!砂漠を走れ! -サバンナ&オアシス-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    6時の方向
    ある紛争地域の日本人ばかりが集まっている外国人傭兵部隊。
    “コンバットコメディ”と謳っているが女性メインのオアシス編は
    「侠気(おとこぎ)あふれる戦場の女たち」が素晴らしく熱くて泣かせる。
    はっきりしない日本に見切りをつけて伍長の元に集結したくなる舞台だった。

    ネタバレBOX

    明転すると舞台上にジープがあってびっくり。
    実物より小さくてタイヤは動かないが、軽やかに乗り込むと
    周囲にいる人たちがそのジープをくるくる回して方向転換、
    スピード感あふれる疾走シーンが再現された。
    ちっちゃいけどリアルで、このジープが出て来ただけで“傭兵感”ありまくり。
    ヘルメットを被った“黒子”二人が土嚢のセットを素早く移動させて
    銃撃戦を立体的に全方向から見せる。
    機動力のあるセットにアイデアと工夫が詰っていて、冒頭からいっぺんに魅了される。

    ゲリラが潜む可能性のある空き家を爆破するのがメインの部隊は全員日本人女性。
    対立するゲリラの抗争に巻き込まれた現地の少女をめぐって
    関わるなという本部の指示に従うか、トラブルを覚悟で少女を救出するか。
    新人隊員の必死の訴えが、伍長はじめ仲間の心を動かし
    ついに無謀な「けん玉作戦」が決行される・・・。

    伍長役の宇田川美樹さんが素晴らしい。
    この人は日頃から「俺」と言っているに違いない(笑)
    どうしても声を張って叫ぶシーンが多い中、この人が静かに語る場面は説得力が際立つ。
    緩急、シリアスとコメディ(歌と野グソ担当)と、自在に行き来する
    伍長のリーダーシップがストーリーを牽引している。
    銃器アクションにリアリティがあってすごくカッコいい。

    新人隊員ボンクラ役の椎名亜音さん、
    部隊の決定を覆そうと必死に向かって行く姿が、表現力豊かでとてもよかった。
    いじめに遭っていた妹の自殺を止められなかった自分、
    そんな自分が嫌で変えたくて傭兵志願したという告白に
    客席はオヤジの鼻をすする音で満ちあふれた。
    テレビドラマでもよくある話なのに、泣けて泣けて仕方がなかった。
    入隊後から、ラスト少女を連れて海を泳いで渡るまでの成長が鮮やかだ。

    ボンクラ、ゴクツマ、ガクレキ…と言ったあだ名で呼び合うのも
    コンバットらしくて楽しい。
    “女”を封印して徹底的に傭兵として行動するのも爽快。
    「女のくせにボクとか言うな!」という台詞くらいしか
    “女”を思い出させる台詞は無かったと思う。

    男性メインのサバンナ編も観たくなるが、
    「男にしておくのは惜しい」ような傭兵どもなんだろうなぁ。
    きっとまた私の涙が6時の方向に流れるに違いない。

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    2012/11/24 13:14

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  • つっちー様

    おお、社長!
    あなたがコーヒー農園を持っていて本当に良かった(笑)
    あの”ボクちゃん”社長が伍長とは、一体人はどこまで変われるものなのでしょう?
    時間があればぜひ行きたいと思います。
    ご丁寧にありがとうございました(^^♪

    2012/11/29 20:18

    ご来場ありがとうございます。サバンナの伍長です。オアシスでは社長でした。

    細かくご感想ありがとうございます。もしお時間がございましたら、またライブ感を楽しみにいらしてくださいね。

    2012/11/29 18:59

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