赤い羽毛 公演情報 ぬ企画「赤い羽毛」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ゆらぎ
     デカダンスとヴィラネルを対比するためには、その揺らぎが現れる場所をきちっと構築しておく必要がある。その構成が若干弱かった。言い換えれば、物語が進行する舞台の設定をもう少し深く考えるべきであった。時代が混沌としているというのは、どういうことなのか? 価値観が多様化したなどという俗説があるが、本当のことか? 価値が、価値観が、無限に風化したのではなかったか? そこに起こったことは何かを、設定で示すべきであったのだ。たとえば舞台上のガラクタの、置き方を鋭く問うべきである。中心と周縁を舞台美術でも表すべきだった。
     演技に関しては、やはり、役者の身体から滲み出るもので勝負して欲しい。蜷川さんではないが、初日までに科白が入っているのは、当然の前提で臨んで欲しい。滲み出る者で勝負するのは、其処から遥か先の課題である。
     以上のことが整えば、シナリオの詩的イマージュや聖俗の対比などもずっと効果を持つようになろう。

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    2012/11/17 14:26

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