満足度★★★★
大久保綾乃、高橋奈津季、退団が残念!
個人的にお気に入りの虚構の劇団公演。
今回のテーマは「差別」。
突如地球に現れ、各地で帰化した宇宙人達に対する差別と弾圧を描く。
移民宇宙人ネタは、第三舞台「深呼吸する惑星」にも共通するところがある。
小野川晶・富山恵理子の二人一役を通じて、人(日本人)が「外見」に対する依存度が
非常に高いことも描かれます。
小野川晶演じる「美人に変身した宇宙人」が、特定の条件では気が緩んで
「少しふくよかになる」と、富山恵理子に代わる。
そうすると付き合っていた彼の態度まで変わってしまう。
観ている観客も共感してしまうのは、我々も人を「外見で差別している」からに他ならない。
自分が今、芝居を観ながらにして差別を確認するというドキッとする演出です。
これは、私たちが、「同国人なら区別がつくけれど、外国人の人相は細かい点が違っていても
同じに人に見えてしまう」のと同様に、宇宙人から見たら些細な違いも、地球人が見ると
大きな違いに見えるのと一緒ですね。
何度かあるダンスシーンが非常に楽しい!
けれど大久保綾乃、高橋奈津季は俳優をやめて退団!ざんねん!
好きな女優さんが2人ともいなくなるのは大きい。
劇団旗揚げの頃のみんなが懐かしい…。