紫式部ものがたり 公演情報 松竹「紫式部ものがたり」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    全てがライトタッチで
    紫式部の悩みや苦しみがこちらまで届いてこず、山場を山場と感じることができなかった。

    ネタバレBOX

    ざっと調べてみると、ほぼ史実に基づいていて穴があるわけではないようなのに、紫式部が亡霊たちの話を聞き取って源氏物語に反映させたというのも、自由にならない彰子を物語の中で自由にしたというのも、紫式部と清少納言や和泉式部との俗っぽいやりとりも、ピンとこなかった。

    クライマックスに、紫式部がやっぱり源氏物語を書き続けると決意したとき(だったと思う)、大勢の登場人物が涙にくれるのだけど、「えっ、ここはそんなに感動する場面なの? どういうふうにとらえればその感動を共有できるの?」と悩んでしまった。

    声量のない歌と決まらない踊りのミュージカル仕立ても中途半端だと思った。

    道長が、紫式部の憧れの君であり、光る君にも重ねられる人物であると描かれているのに、小物の悪い人にしか見えなかったのも辛かった。

    大地真央は確かに美しいのだけど、あくまで「紫式部や光源氏を演じる大地真央というスター」を演じているという感じで、紫式部や光源氏の物語を観た気はしなかった。

    それでいいのだと思う。観客はそんな大地さんを期待して観にくるのだし、物語も、もっと単純に楽しめばいいのだと思う。
    そう思うんですけど、私はノれなかったです…。

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    2008/03/16 19:20

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