イントレランスの祭 公演情報 サードステージ「イントレランスの祭」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    宇宙人を考えてみる
    高校生向け人権啓蒙活動という感じで少し青臭く軽いタッチでしたが、宇宙人に対して考えることを人間に対しても考えてみようというメッセージ性の高いストーリーでした。

    ネタバレBOX

    宇宙人に敵対する団体のデモンストレーションですから旗が出てくるのも有りかとは思いますが、いきなり旗を振るのを見ると、何か古臭く、なんだまた革命好きの芝居かあーと思ってしまいます。

    しかし、差別の問題を扱っていることが分かり、宇宙人を題材に使うことで自分の素直な本心が見えてくると、考えさせられ、次第に面白くなって行きました。

    宇宙人に対してなら差別があって当然という気持ちがある一方で、性格が良さそうな難民と聞くと受け入れなくてはならないとも思い、現に国連としても正式に受け入れているわけで、何より彼女が可愛いのでそう思いました。

    彼女が太ったり戻ったりするのは受けました。私たちが例えば馬の顔を見て、一頭一頭がそんなに異なっていると思わないように、宇宙人が地球人の微妙な外観の違いを全く理解できない、気にしないのは面白いのですが、西洋人が日本人と中国人を見分けられないことを考えると、種の近さ遠さで反応が異なるという結構重たいものを感じました。

    敵の敵は味方のような、内政に苦しい時の外交問題のような、宇宙人差別問題が騒がしい間は、在日、被差別部落、ゲイなどの差別が表面化しないので楽に暮らせるという四重苦の男の言葉が印象的でした。

    愛する宇宙人のために、自分が反宇宙人団体と手を組んだことにして悪者になり、反宇宙人運動を沈静化させた彼はカッコ良かったですが、子孫を増やし、いずれは地球を乗っ取ろうという考えも宇宙人にはありそうですから、やはり油断は禁物、子沢山の裏側も見ておく必要がありますね。

    ところで、第八位と聞こえましたが、第八位王位継承者が第一番目の王位継承の権利を持つというのは変でした。高位の人が亡くなったり、新たに生まれたりしてその都度順位は変わるものです。

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    2012/11/01 15:55

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