満足度★★★★
凄いものを観てしまった
上手く表現できないのですが、芝居を観たという感じではなく、動物園に展示された人間という生物を観察した、という感じがします。
全体を通しては、人間の本能を極端に表現するとあんな風なのかもしれないな、という恐ろしさを感じました。ただ、本能むき出しの彼らが、時折見せる小さな「人間性」に、ああ、やっぱり彼らも人間なんだ、と妙な安心感を感じたり。。
内容が内容だけに、個人的には少し嫌悪感が残ったのも事実です。ただ、無言劇というスタイルや、細部まで作り込まれたセットには大きな驚きがありましたし、何より、この舞台を体現した俳優さん達の覚悟に充ちた演技は、トラウマになりそうなくらい、私にとっては衝撃的なものでした。
とにかく凄いものを観てしまった気がします。