満足度★★★★
客と団員とが一体になり
10/27 14:00の部
現実と虚構とを交互にだしながら、飽きさせない展開を見せてくれた劇でした。
何よりも、私が感動したのは、客も劇団員も、ともに、「見る」「見せる」を
楽しんでいることです。
すでに何回かの公演を行い、団員さんのキャラが、観客に定着しているからでしょう。
安定した雰囲気の中での観劇といった感じでした。
それは、劇団のこれまで培ってきた劇風、そして努力とも無縁ではないでしょう。
ただ、同時に、「慣れ」に陥らないことを願います。
そこそこでいい。
そんな劇団を目指しているわけではないはずですから、常に新鮮な気持ちで、1作
1作に取り組んでいってほしい。
もしかして、今回の「安定」は、かえって危険なのかもしれません。
ひとつだけ。
ライオン・パーマの目指しているものが、今回は、はっきりわかりませんでした。
何回も来ている方なら、きっとわかりきっていることなのかもしれませんが、私のように
一見さんの場合、それがよく伝わってきませんでした。
観客と一体となって楽しめる劇を?
にやっと笑える、上品かつ知的な劇を?
なんにでも挑戦?
あまり思いつきません。
これから何回か足を運んで、私が突き止めてもいいですね。